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工務店・塗装会社の案件管理をExcelからLarkへ
移す手順と項目の例

公開:2026年10月16日執筆:清水 直也(シクミカプラス+ 代表)

問い合わせ、現地調査、見積、契約、施工、完工。工務店や外壁塗装の会社は、1件の案件が何週間もかけて進みます。案件が10件を超えると、Excelやホワイトボードでは「どの案件がいまどこにあるか」が担当者に聞かないと分からなくなりがちです。この記事では、案件管理をLark(ラーク)のデータベース機能「Lark Base」へ移す手順を、弊社がつくっているサンプルの画面で説明します。

案件ボード(サンプル)
Lark Baseのカンバン。問い合わせ・現地調査・見積・契約・施工中・完工の段階ごとに案件のカードが並ぶサンプル画面

Excelの案件管理で困ること

  • 進み具合が担当者の頭の中にある:社長が確かめるには、毎回電話かLINEで聞くしかない。
  • ファイルが増えて、どれが最新か分からない:担当者ごと・月ごとにExcelが分かれている。
  • スマホで見にくい:現場から更新できず、事務所に戻ってから入力する。
  • 期限や次の連絡を忘れる:見積の提出期限、着工前の確認、お客様への連絡が、気づいたら過ぎている。

まず「段階」を決める

最初に決めるのは、案件がたどる段階です。ここが会社ごとに違う所で、ここが決まると台帳も画面もほぼ決まります。外壁塗装の会社なら、たとえば次のような段階になります。

段階この段階で入れること
問い合わせお客様名、連絡先、きっかけ(チラシ・紹介・Googleなど)、担当
現地調査調査の日時、現場住所、写真、調査のメモ
見積提出見積金額、提出日、次に連絡する日
契約契約金額、契約日、着工予定日
施工中着工日、職人・協力会社、足場の日程
完工完工日、引き渡しの書類、口コミのご案内
段階は、社長が「この案件はいまどこ?」と聞くときの言葉で決めるのがコツです。細かくしすぎると更新されなくなるので、まずは6〜8段階ほどから始めます。

案件台帳の項目の例

1件の案件を1行にして、次のような項目を持たせます。選んで入れられる項目(段階・担当・きっかけ)を多くすると、現場でもスマホで素早く更新できます。

種類項目の例
基本案件名、お客様、現場住所、工事の種類(外壁・屋根・防水など)、きっかけ
進み具合段階、担当、次にやること、次に連絡する日
お金見積金額、契約金額、請求・入金の状態(請求のテーブルとつなぐ)
日程現地調査日、着工日、完工日
記録現場の写真、調査メモ、お客様とのやり取り

見積・請求・入金まで管理する場合は、案件とは別のテーブルにして関連付けます。詳しくはLarkで見積・請求・入金を管理する方法をご覧ください。

案件の一覧(サンプル)
Lark Baseの案件の一覧。案件名、段階、見積金額、担当、次にやることのサンプル画面

カンバンで「いまどこか」を見る

同じ台帳を、表だけでなくカンバン(段階ごとの列にカードが並ぶ画面)で見られるのがLark Baseの良い所です。カードを次の列へ動かすだけで段階が変わるので、現場からでも更新しやすくなります。

社長用には、契約金額の合計・受注件数・段階ごとの件数・担当者ごとの件数をまとめたダッシュボードをつくります。どの段階で案件が止まっているかが、ひと目で分かります。

営業ダッシュボード(サンプル)
Lark Baseのダッシュボード。契約金額の合計、受注件数、段階ごとの件数、担当者別の契約金額のサンプル画面

知らせる仕組みをつける

Lark Baseの自動化を使うと、決まった連絡をLarkが代わりに送れます。最初は「抜け漏れが起きて困っている所」から1つずつ足すのがおすすめです。

  • ホームページの問い合わせが届いたら、台帳に登録して担当者に知らせる
  • 「次に連絡する日」の当日に、担当者に知らせる
  • 着工日の前日に、担当者と職人のグループに知らせる
  • 同じ段階で長く止まっている案件を、社長に知らせる
案件ごとのタスク(サンプル)
Lark Baseで案件ごとのタスクを担当者・期限つきで並べたサンプル画面

完工後の口コミ案内までつなぐ

塗装やリフォームは、Googleの口コミを見てから問い合わせるお客様が増えています。完工の段階に「口コミのご案内」を入れておくと、引き渡しのたびに案内を忘れずに済みます。案内のしかたは外壁塗装・リフォーム会社の口コミを増やす方法で詳しく説明しています。

引き渡しのときにアンケートに答えていただき、その答えを案件台帳に残す仕組みは、弊社のクチコミ+で用意しています。

移す手順

  1. 段階を決める:社長と担当者で、案件がたどる段階を6〜8個に決める。
  2. 今のExcelを整理する:1案件1行にし、お客様名や工事の種類の表記をそろえる。
  3. Lark Baseに取り込む:ExcelやCSVを取り込み、段階・担当などを選択式の項目に直す。
  4. 見る画面をつくる:担当者用のカンバン、社長用のダッシュボード、今週の予定を見る画面。
  5. 新しい案件からLarkで回す:1〜2週間使ってから、項目や段階を見直す。

よくある質問

職人さんや年配の社員でも使えますか?
入力する項目を選択式にし、見る画面を「自分の担当分だけ」にしぼると、スマホでも迷わず使えます。全員が全部の項目を入れる必要はなく、役割ごとに触る所を分けるのがコツです。
案件が月に数件でも、Larkにする意味はありますか?
あります。件数が少なくても、1件が長い期間かかる仕事では、期限や次の連絡の抜けが起きやすくなります。案件台帳と通知だけでも、確認の手間が減ります。
自分たちでつくれますか?
1つの台帳とカンバンなら、自社でも十分つくれます。見積・請求とつなぐ、通知を組む、既存のデータを移す、社員に定着させる所まで進める場合は、設計から相談できる会社に頼むと早く形になります。
案件の進み具合を、聞かずに分かる画面に。

今のExcelと仕事の流れを伺い、Larkでつくる案件管理を実際の画面でご提案します。福岡県内は訪問、県外はオンラインで対応します。

清水 直也
清水 直也(しみず なおや)シクミカプラス+ 代表。福岡県を拠点に、Larkを使った店舗・中小企業の業務の仕組み化と、口コミ集客サービス「クチコミ+」の開発・運営を行っています。