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Larkで見積・請求・入金を管理する方法
案件とつなげて、もう書き写さない

公開:2026年10月16日執筆:清水 直也(シクミカプラス+ 代表)

見積はExcel、請求書は別のExcel、入金の確認は通帳と経理担当の頭の中。案件が増えるほど、同じお客様名や金額を何度も書き写すことになり、入力ミスや請求漏れが起きやすくなります。この記事では、Lark(ラーク)のデータベース機能「Lark Base」で、見積・請求・入金を案件とつなげて管理する方法を、弊社がつくっているサンプルの画面で説明します。

請求の一覧(サンプル)
Lark Baseの請求の一覧。請求番号、関連する案件、請求先、着手金・完工金などの区分が並ぶサンプル画面

見積と請求がバラバラだと起きること

  • 同じ情報を何度も入力する:お客様名・住所・工事名・金額を、見積書と請求書と台帳に書き写す。
  • 請求漏れ・二重請求が起きる:着手金・中間金・完工金のどれを請求済みか、表を見比べないと分からない。
  • 入金の確認が人頼みになる:経理担当が休むと、どのお客様が未入金か誰にも分からない。
  • 案件ごとの売上がすぐ出ない:月末にExcelを集計し直さないと、今月いくら請求したかが分からない。

原因は、見積・請求・入金が「案件」とつながっていないことです。Lark Baseでは、テーブル同士を関連付けられるので、案件の情報を一度入れれば、見積と請求の行に引き継げます。

テーブルは「案件・見積・請求」に分ける

1つの大きな表に全部を入れるのではなく、役割ごとにテーブルを分けて、関連付けでつなぎます。

テーブル1行に入るものつなぐ先
案件1件の工事・仕事(お客様・現場・担当・段階)見積・請求
見積1枚の見積(金額・提出日・承認の状態)案件
請求1回の請求(着手金・中間金・完工金などの区分、請求日、入金日)案件

案件のテーブルには、その案件の見積と請求が一覧で並び、請求の合計や入金済みの金額を数式で計算して表示できます。案件の一覧を見るだけで、段階・金額・担当・次にやることが分かるようになります。

案件の一覧(サンプル)
Lark Baseの案件の一覧。案件名、段階、見積金額、担当、次にやることが1行に並ぶサンプル画面

項目の例

テーブル項目の例
案件案件名、お客様、現場住所、段階(問い合わせ・現地調査・見積提出・契約・施工中・完工)、担当、契約金額、着工日、完工日
見積見積番号、案件(関連付け)、金額、提出日、有効期限、承認の状態、見積書のファイル
請求請求番号、案件(関連付け)、請求先(案件から引き継ぎ)、区分(着手金・中間金・完工金)、請求金額、請求日、支払期限、入金日、状態(未入金・入金済み)
お客様名や現場住所は、請求のテーブルでは入力せず、案件から引き継ぐ(参照する)形にします。書き写す場所を減らすほど、ミスも減ります。

承認と状態の流れ

見積や請求を社長が確認してから出す会社では、Larkの承認(ワークフロー)と組み合わせると、紙やハンコを使わずに回せます。

  1. 担当者が見積の行をつくる:案件を選ぶと、お客様名や現場が自動で入る。
  2. 承認を申請する:社長のLarkに通知が届き、スマホで内容を見て承認できる。
  3. 状態が「提出済み」に変わる:案件の段階も「見積提出」に進める。
  4. 契約後に請求の行をつくる:区分ごとに請求日と支払期限を入れる。
  5. 入金を確認したら入金日を入れる:状態が「入金済み」になる。

承認の仕組みそのものは、Larkの承認(ワークフロー)の使い方で詳しく説明しています。

未入金をすぐ見つける

請求のテーブルに「支払期限を過ぎていて、入金日が空のもの」だけを表示するビューをつくると、未入金の一覧が常に見られます。さらに、支払期限の前日や当日に担当者へ通知する自動化を設定すれば、確認の抜けを防げます。

ダッシュボードでは、今月の請求額・入金額・未入金の合計や、案件の段階ごとの件数をグラフで表示できます。

営業ダッシュボード(サンプル)
Lark Baseのダッシュボード。契約金額の合計、受注件数、段階ごとの件数、担当者別の契約金額のサンプル画面

Excelから移す手順

  1. 今の表を並べて、重なっている項目を書き出す:見積表・請求表・顧客名簿で同じ情報がどこにあるか確かめる。
  2. 案件を1件1行に整理する:同じ案件が複数の行に分かれていないか、表記のゆれ(様・株式会社の有無など)をそろえる。
  3. 案件から先に取り込む:ExcelやCSVをLark Baseに取り込み、次に見積・請求を取り込んで案件と関連付ける。
  4. しばらくは新しい案件だけLarkで回す:過去の分は必要な期間だけ移し、1〜2週間使ってから項目を見直す。

見積書・請求書の書式(PDF)を今のまま使いたい場合や、会計ソフトとのつなぎ方は、会社ごとに方法が変わります。どこまでLarkで行い、どこを今の仕組みに残すかを最初に決めておくと、無理なく移せます。

よくある質問

Larkだけで見積書や請求書をつくれますか?
金額・明細・状態の管理はLark Baseでできます。見積書・請求書の書式をどうつくるか(Larkの中でつくる、今の書式を使い続けるなど)は、会社の運用に合わせて決めます。会計ソフトとの役割分担も含めて相談しながら進めるのがおすすめです。
案件が少ない会社でも、Larkで管理する意味はありますか?
あります。件数が少なくても、見積・請求・入金を別々の表で管理していると、確認の手間や請求漏れが起きます。まず案件と請求の2つのテーブルから始めるだけでも、書き写しが減ります。
Larkの料金はいくらですか?
Larkには無料で始められるプランがありますが、人数や機能に上限があり、内容は変わることがあります。最新の料金はLark公式サイトでご確認ください。利用料と、仕組みをつくる費用の考え方はLarkの料金と導入費用で説明しています。
見積・請求・入金を、案件とつなげて管理しませんか。

今の書式と仕事の流れを伺い、Larkでの形を実際の画面でご提案します。福岡県内は訪問、県外はオンラインで対応します。

清水 直也
清水 直也(しみず なおや)シクミカプラス+ 代表。福岡県を拠点に、Larkを使った店舗・中小企業の業務の仕組み化と、口コミ集客サービス「クチコミ+」の開発・運営を行っています。